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2009年4月22日

1. 歯の並びの変化

歯の並びの変化矯正治療という響きによってまず連想するのは、歯並びを変えるということではないでしょうか。「歯が凸凹」、「歯のすき間」などといった問題を気にされる患者さんは少なくありません。またその場合、見えやすい前歯についての相談が多いようです。

矯正治療の1つ目の目的は、まさしくこういった問題を解決するもの、すなわち歯の並びやそれぞれの歯の位置を変化させ、美しくすることです。これは前歯に限らず、見えにくい奥歯も含めた変化を意味します。

2. 噛み合わせの変化

噛み合わせの変化矯正治療の目的は歯の並びの変化だけではありません。歯には大きく分けて4つの種類がありますが、それぞれが異なった機能を担っており、そのために形が違います。

ただ歯の並びが良いだけでなく、ひとつひとつの歯が、与えられた機能を充分に発揮できるような噛み合わせをつくることが矯正治療の大きな目的です。このため、医療としての価値が高く、医療費控除の対象となります。

さらには、歯のすき間や上下のあごのズレによってサ行やパ行などの発音がうまくできない場合があります。噛み合わせを治すことで発音がしやすくなる場合も少なくありません。

3. 顔立ちの変化

顔立ちの変化口元は、お顔の3分の1以上を占めています。「人は見た目が○割」などと言われますが、その中でも歯や口元は顔の印象を決める上での大きな要素のうちのひとつ。

矯正治療の3番目の目的はお顔の印象の変化です。「口元が出ている」、「笑った時の歯ぐきが気になる」といったお顔に関わる問題を気にして来院される場合も少なくありません。

口元の問題を解決するためには前歯を奥に動かしたり、歯ぐきの問題の解決には前歯を上に持ち上げたりします。きれいな歯の並びだけでなく、ひとつひとつの歯の位置をきちんとコントロールすることで、見た目を変化させることができます。

4. 歯のまわりの組織の変化

歯のまわりの組織の変化歯は単独で存在しているわけではなく、歯の根っこ(歯根と呼びます)は骨(歯槽骨と呼びます)に埋まっており、その周りを歯ぐきが覆っています。しかしながら、歯の並びが悪く、外にとび出した歯や内側に引っ込んでしまった歯は歯根が一部、歯槽骨から出ていることもあります。

こうした場合、歯根の周りは歯ぐき1枚という状態で歯周病のリスクが高くなります。このような歯根を可能な限り歯槽骨の中に移動することも矯正治療の目的となります。

しかし、歯根を動かすことはお口の中に見えている歯のあたまの部分(歯冠と呼びます)を動かすよりもはるかに時間がかかります。見えていないところですが、歯根をきちんと動かすことは歯ぐきのラインを合わせたり、歯周病のリスクを減少させるためにとても大切な事なので、お時間の許す限りお付き合いください。

5. アゴの関節と歯の並びの関係性の変化

アゴの関節と歯の並びの関係性の変化アゴの関節(顎関節)と歯の並びには深い関係があります。ヒトは雑食性であり、他の動物とは違った顎関節をしています。例えば肉食性の動物は噛みちぎることを目的とした歯を持っていて、そのため顎関節は口を開いたり閉じたりといった上下運動のみを行う形になっています。

一方、草食性動物はすりつぶすことを目的とした歯を持っていて、顎関節は前後左右に動く円運動を行う形になっています。雑食のヒトは両方の目的の歯を持っており、上下運動と円運動の両者を行う顎関節の形を持っています。

顎関節と歯の並びの関係性に問題がある場合には、機能的な問題が生じ、歯または顎関節のいずれか、またはその両方にダメージが蓄積することがあります。このため、顎関節とそれぞれの歯が本来の役割を発揮できるように歯の並びを治すことが矯正治療の目的となります。


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